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2013年3月19日 (火)

2013.03.19

3月19日の作品


<作品>

オレンジ色と青の取り合わせは互いを引き立てる。こうした関係を色彩学で補色(ほしょく)と呼ぶそうだ。青空へ噴き出し、海面に映えるその炎は、なるほど爽快この上なかった。日本の技術陣が1週間にわたり、愛知沖の「燃える氷」から天然ガスを取り出した▼水深千メートル、その地下300メートルほどに広がるメタンハイドレートの層。水とメタンの「シャーベット」までストローよろしく井戸を掘り、ガスを船に導いた。海底からの採取は例がない▼「ガス田」は静岡から紀伊半島、九州沖に横たわる。日本海側を含め、近海には世界屈指の埋蔵量があり、うまくやれば天然ガス消費の100年分を賄えるという。いわば庭先に埋まる大金だ。何より、隣国にお構いなく掘り出せるのがいい▼日本のエネルギー自給率は水力中心に5%足らず。原発事故による電力不足を火力で補う今、国産エネルギーへの期待は募る。生産コストや回収法など壁は高いが、米国が沸くシェールガスのように、官民で実用化を急いでほしい▼太平洋のガス田は巨大地震の巣と重なる。その南海トラフが暴れれば、最悪220兆円の経済被害を伴うという。昨夏の「死者32万」に続く怖い想定である。恵みの海が、たちまち呪いの海に化けたのは2年前だった▼不毛の砂漠に石油が眠り、貧困と戦乱のアフリカにはダイヤモンドや金が埋まる。あらゆる地にバランスシートがあるのなら、日本は太平洋に無限の貸しがある。自然を畏(おそ)れつつ、正当な恵みは追い求めたい


<感想>

日本のまわりの海で「メタンハイドレード」が見つかったことに対するコラムかと思ったら・・・

何だかおかしい。

『国産エネルギーへの期待は募る』と書いた直後に『太平洋のガス田は巨大地震の巣と重なる』とは、いったい何が言いたいの?

ここで、わざわざ『恵みの海が、たちまち呪いの海に化けた』という表現を使う必要はないと思うのだが。

自然とはそういうものだろう。

化けたりするものではなく、常に脅威である一方、われわれに恵も与えてくれる。

でもまあ、それはいいとしても・・・

最後の一文は意味がわからない。

『不毛の砂漠に石油が眠り、貧困と戦乱のアフリカにはダイヤモンドや金が埋まる。あらゆる地にバランスシートがあるのなら、日本は太平洋に無限の貸しがある。自然を畏れつつ、正当な恵みは追い求めたい』

まず、前半と後半は、どうつながっているの?

『あらゆる地にバランスシートがある』というのは、「不毛だけど石油が出る」とか「貧困や戦乱ばかりだけど、ダイヤモンドや金が出る」ということなの?

特にアフリカに関して言えば、いくらダイヤモンドや金が出てきても、貧困や戦乱がなくならないのは、単に欧米のせいではないの?

だから「ダイヤモンドや金が出るにもかかわらず、貧困や戦乱がなくならない」のではなく、逆に産出するからこそ戦乱が起きているのだと思うのだけど。

一方、日本が『太平洋に無限の貸しがある』とは、どういう意味?

これまで、自然災害に蹂躙され続けてきた、ということ?

「無限の貸し」というからには、害ばかりでいいことなんか何もなかった、ということになるはず。

でも、これは完全におかしいだろう。

少なくとも、有史以来人々は太平洋の「海の幸」のお世話になっているはず。

つまり「正当な恵み」を十分受けてきているわけだ。

一度大きな災害があったからと言って、日本は「太平洋に苦労させられっ放し」だった、みたいな言い方はおかしいだろう。

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