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2014年4月24日 (木)

2014.04.24

4月24日の作品


<作品>

会議は少ない方がいいし、短い方がいい。組織に属していれば多くの人がそう思うのではないか。実のある議論をし、効率的に適切な結論を出す。そんな理想的な会議はなかなかあるものではない▼何人くらいで話し合うのが一番いいのか。この問題についての考察が、有名な『パーキンソンの法則』にある。どんな役所も仕事の量にかかわらず肥大化していくと看破したことで知られる1950年代の著作だ▼英国の歴史学者パーキンソンは、閣僚の定数について分析する。それによると、最も望ましいのは5人である。首相と大蔵、外務、防衛、法務の各大臣で足りる。この程度なら、互いに存分に意見交換し、かつ秘密も保てる▼ところが、内閣はふくらむ傾向をもつ。権力を欲する人々がポストを求めて突き上げるからだ。彼らをおとなしくさせるには人数を増やして処遇するのが手っ取り早い。かくしてやがて2桁となっていく▼20人を超える頃、組織は突然変異を起こす。主要メンバー5人ほどが前もって大体のことを決めてしまうようになる。会議は儀式と化し、時間の無駄となる欠点を法則は示す。翻ってわが日本の閣議は現在、首相以下19人から成る。微妙な数である▼その議事録が、史上初めて公開されたというので読んでみた。お膳立てに沿って淡々と進んでいる。議論はない。所要12分。短いのはいいが、中身は英国発の法則を見事に裏付けているようである。すべて実質は別の場所で決まると考えるしかない。

<感想>

終盤までは、特に違和感はない。

しかし、最後の最後になって「で、結局何がいいたいの?」という感じになっている。

閣議の議事録が史上初めて公開された、ということで、それを読んだのはいいけれど、その感想が「短いのはいいが、中身は英国発の法則を見事に裏付けているようである」とは、つまり「時間の無駄だ」と言いたいわけだ。

「中身を読んだけど、実にくだらない」と思ったのであれば、それはそれでいいと思う。

しかし、最後に『すべて実質は別の場所で決まると考えるしかない』と書いてある。

ということは、すべての議案は閣議でちゃんと議論をしろよ、と言いたいの?

もしかして、朝日新聞では、閣議級の会議も、すべて喧々諤々の議論をしているわけ?


一般的に言って、ある一定以上の規模の会社では、エラい人が多くなるので、いきなりエラい人ばかりで会議をやったところで、話がまとまるわけがない。

だからこそ「根回し」と言われるものを下っ端たちが一生懸命やり、自分の部署内の意見を統一し、他部門とも調整した上で、それを持ち寄ったエラい人たちが、最後の会議(経営会議とか取締役会議とか・・・)で最終確認をする。

そこでの「結論」が出て初めて、方針や施策が「正式に承認された」という形になるわけだ。

それがいいか悪いかはいろいろと意見が分かれるところだろうけど、現実にはそういう会社・組織が多いと思う。

と言うか、そういう会社・組織があるのはいわば「常識」だろう。

しかし、この書き方だと「まさか、別の場所で決めているわけではあるまいな」と言っているようにしか読めない。
「そんな会社・組織があるなんて、とても信じられない」と言っているのと同じだ。

朝日新聞が、それほどきちんと議論をしているとは、とても思えないし・・・

ということは、天声人語子は、世の中の企業のことを何も知らない、ということになる。

そんな人が、「大学入試にもっとも出題されるコラム」を担当していていいの?

だって、「常識知らずのおっさん」ということになるんだぞ。


いずれにしても、最後の一文のおかげで、「うん、そうだよ。だからどうしたの?」というだけのコラムになってしまっている。

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